いい男の株式投資やらないか

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全米株式インデックスファンドを斬る

今回は皆が大好きな全米株式インデックスファンドを斬ります。

◇VTI直接保有の方が優れている

全米株式インデックスファンドは素晴らしいと思います。
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円貨で直接買えるのが大きい。
信託報酬が合計で0.16%で済むのも良いです。
ETFの購入手数料とドル転手数料を考えれば、投資信託の方が優れているかもしれません。

ですが、VTI直接保有の方がリターンは良いと断言します

仮に、楽天の信託報酬が0%だったとしても、VTI直接保有の方が優れています

理解するにはETFと投資信託の違いを知る必要があります

◇ETFと投資信託の違い

ETFとインデックス型の投資信託の違いは見えないコストの有無です。

VTIの場合、0.04%のコストが発生しますが、それ以外のコストは発生しません。
ところが、投資信託の場合、信託報酬0.16%の他にコストが発生します。

なぜ、ETFはコストを低く抑えることが出来るのか?

それは、トラッキングエラーを抑える仕組みを外部委託しているからです。

S&P500のETF、SPYで説明します。

ETFが買われすぎ状態になり、S&P500指数から上方乖離したと仮定します。
この時、機関投資家はSPYを空売りし、S&P500の構成銘柄を買い集めます。
そして、買い集めた構成銘柄をステートストリートに渡します。
ステートストリートは構成銘柄とSPYを交換します。
機関投資家は交換してもらったSPYで空売りの返却をします。

下方乖離していた時は、SPYを買い、構成銘柄を空売りします。
その後、SPYと構成銘柄をステートストリートで交換してもらい、
交換してもらった個別株で空売りの返却をすませます。

こうする事で機関投資家は安全に鞘取りができ、販売会社はトラッキングエラーを防ぐ事ができます。

機関投資家のおかげで、ETFは常に正しい価格となり、保有者はS&P500そのものを保有しているのと同じリターンを得られるのです。

ETFの売買は、ETFという箱を取引しているだけです。
売るという行為で対象指数とのトラッキングエラーは起きないのです。


投資信託は投資家から集めた資金でファンドマネージャーが株を売買します。
全米株式インデックスファンドの場合、VTIを買う事になります。
トラッキングエラーを防ぐため、フルインベストメントでしょう。

さて、ある投資家が投資信託を売却した場合はどうなるのでしょう。
この場合、ファンドから売却額分、現金を返還することになります。

でも、フルインベストメントしてるから現金は無いです。
どこから、用意するのでしょう?

もちろん、VTIを売るしかありません
売ったら、場合によって税金が発生しますよね?
その税金は誰が負担するのでしょう?楽天?
いいえ、税金はその投資信託を買い付けている全ての投資家が負担します。

売ったら、売買手数料が発生します。
その負担は誰がするのでしょう?楽天?

いいえ。売買手数料はその投資信託を買い付けている全ての投資家が負担します。

つまり、フルインベストメント投資信託の弱点は

他の保有者の解約に伴う税負担売買手数料負担をしなければならない


です。

言い換えると、

他の保有者の解約に伴う税負担売買手数料負担で、必ず下方向のトラッキングエラーが発生します

ここがETFと投資信託の大きな違いです。

そして、購入手数料は単利ですが、トラッキングエラーは複利で効いてきます。
つまり、全米株式インデックスファンドのパフォーマンスはだんだんVTIに劣後していきます。

◇日本に存在する最高の投信である事は変わりない

あえて、重箱の隅をつついて、弱点を述べました。
しかし、2017年現在、円貨で買える投資信託の中で最高の商品であることは変わりありません。

ドル転してまでETFを買いたい人達は、買うという行為が好きなんです
別にそうではない初心者の人は、円貨で淡々と積み立てれば良いです。
つみたてNISAは初心者向け制度なので、投資信託の方がニーズに合います。

つみたてNISA最有力商品である事に変わりはありません。