いい男の株式投資やらないか

平成生まれのいい男が株式投資を実践するブログ

株式投資の未来について①

◇名著の時代背景を考察

株式投資の未来は名著だ。
配当の重要性について述べている。
特に印象的だったのは、200年以上にわたる株式投資のリターンの源泉は97%が配当だという記述だ。
教授はなぜここまで配当を強調したかったのか?

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考察してみたい。

◇時代はITバブル崩壊直後

シーゲルは意味の分からない企業の株式をべらぼうな値段で買うことの危険性を強調したかったのだ。
だから、実体の無い企業には決して出すことのできない配当の重要性を語った。
また、アメリカの投資界も配当を軽視していたので、アンチテーゼの意味もあっただろう。

ITという訳の分からない物、まるで22世紀の秘密道具のような物に、民衆は踊らされた。
まっすぐ上がっていく株価を目にし、民衆は正常な判断力を失い、訳の分からない企業に投資した。
一方で、オールドエコノミー企業は骨董品のように思われ、それらの企業の株主はダサい奴と思われていた。
あのバフェットでさえ、オワコンの爺さん扱いされたんだ。

しかし、バブル崩壊後、実体のないIT企業へ投資していた投資家は大損し、バフェットのようなオールドエコノミー企業主体のポートフォリオを組んでいた投資家が賞賛された。

◇長期投資で重要なのは何だろうか?

シーゲル教授が簡潔に一言で表現している。

業績の成長が市場の期待を上回る事


この文脈に高配当である事、低PERである事、生活必需品セクターである事、これらの文字は出てこない。

しかし、シーゲル教授は自身の研究結果を信じ、高配当、バリュー、セクター戦略をリターン補完戦略として推奨した。
統計学的にも優位性があると言える内容だったからだ。

統計学で優位性を語る場合、サンプルの数が非常に重要だ。

サンプルが少ないと、偶然そうなったのか、明らかに異質な物を比べているか分からない。

50年近いデータを検証した結果、明らかにリターンに差がある。50年というのは十分なサンプル数だし、偶然では片づけられないリターンの差だ。
統計学の見地からもリターン補完戦略の有効性は疑いようがない。

リターン補完戦略は統計的には正しい戦略だ。

ただ、一つだけ気になる事がある。

我々には寿命があることだ

統計的事実に近づくまで、我々は生きてるだろうか?

今回は高配当戦略について深堀する。

キャピタルゲインがほとんど狙えない高配当株をコレクションする事は、
資産の最大化を目指す投資家にとって、最良の選択なのだろうか?

高配当戦略は死ぬまでに報われるだろうか。