企業型DCが2018年4月より始まる。
アセット・アロケーションについて考える。
2018年4月には29歳となっている。
出口が60歳だと想定し、アセットアロケーションを考えてみる
◇投資期間30年なら株式100%
アセット・アロケーションを考える場合、投資期間が重要となってくる。
株式の期待リターンはプラスなのだが、リスクが大きい。
また、各年ごとの投資リターンは正規分布にほぼ従う。
投資期間が長ければ長いほど、平均リターンに近づく。
投資期間が短いと、平均から乖離してしまう恐れが出てくる。
そこで、リスク(標準偏差)を小さくするため、債券を含め、ボラリティを小さくする。
投資期間が長ければ長いほど、株式の割合を増やす。
というのが一般的な考え方だ。
俺の場合、投資期間が30年と長い。
答えは簡単だ。
短期的なリスクは無視して、期待値を上げる。
つまり、株式100%だ。
あとは、地域毎の比率を決めれば良い。
◇企業型DCは手数料がかからない。
企業型DCと個人型DCで異なる点は、誰が手数料を負担するかだ。
企業型DC:会社
個人型DC:個人
個人型DCの場合、手数料でコストが高くつくため、
信託報酬がなるべく低い株式クラスを選ぶ必要があった。
先進国株式インデックスファンドしか選択肢に残らなかった。
企業型DCの場合、手数料負担は会社だ。
なので、特定口座、あるいは、つみたてNISAと同じ感覚でよい。
◇俺のアセットアロケーションと意図
先進国株式:新興国株式 =1:1
日本株は含めない。
持株会もある。
日本に投資したければ個別株を買ったらよい。
日本は非効率的な市場なので、インデックス投資向きではない。
アクティブ運用の腕を競う、プロの市場だ。
新興国を多めにしている。
PERが低いからだ。
PERが低いという事はあまり期待されていないという事だ。
長期投資のリターンは
業績の成長が市場の期待を上回るかどうかで決まる。
先進国株式の半分はアメリカだ。
今のPERでアメリカ株をオーバーウェイトするのは、
「アメリカなら高い期待を上回ってくれるに違いない」という
グロース投資的なモチベーションだ。
一方で、新興国をオーバーウェイトするモチベーションは、
「期待値が低ければ、期待を上回る可能性が高いだろう」
というバリュー投資的な思想だ。
1980年代後半~2000年の日本を見れば分かるとおり、高い期待を長期にわたって上回り続ける事はできない。
バリュー投資的な発想を重視し、新興国の割合を多めにした。
それでも、全て新興国株式クラスとせず、1:1にしているのには理由がある。
新興国株式はボラリティが高いからだ。
ボラリティが高いという事は、オーバーシュート、アンダーシュートするという事だ。
オーバーシュート、アンダーシュートを見分けるには、比較対象があった方が良い。
だから、先進国株式も同程度含めておく。
オーバーシュートしたら利益確定をし、アンダーシュートしたら買い増す。
これで新興国株式のボラリティの高さを良い方向に活かせるはずだ
◇まとめ
アセット・アロケーションは個々のリスク許容度と投資期間によって決まる。
俺の考えたアセットアロケーションは、
投資開始時期が29歳、投資期間30年越え、リスク許容度が高い。
と、無茶をする若者向けのアセット・アロケーションだ。
株式の標準偏差は20%くらいで、平均リターンは+10%くらいだ。
リーマンショック級の最悪な年が来ると、1年間で-30%~-40%になる。
それが耐えられないと思う人は、元本保証型の商品を増やそう。
例えば、-15%までしか耐えられないなら、半分は元本保証型商品にしよう。
企業型DCはwin-winな制度だ。
上手く使って、資産を増やそう。