いい男の株式投資やらないか

平成生まれのいい男が株式投資を実践するブログ

株式投資の未来について③

◇名著を自分の物にするためには

名著を自分の物にするためには、文章の背景に思いを馳せる事だ。
投資本の主張は明確だ。
なので、
何故?このような主張をしているのか?
理由は何だろうか?
出版されたときの時代背景は?

と背景に迫る事が重要だ。

シーゲル教授の著書の場合、アメリカの投資界隈が配当を軽視していため、配当を強調して書いた。

キャピタルゲインを無視して良いと言いたいわけじゃないんだ。

教授に次のような質問をしてみて欲しい。
たぶん悲しむと思う。

「本読みました。」
「とくにかく高配当集めて、配当再投資して、思考停止しておけば、儲かるんでしょ?」
「97%が配当再投資だから、キャピタルゲインは無視して良いんでしょ?」

文字で表現されていない部分を推察するのは大切だ。
特に翻訳された文章の場合、英語と日本語のニュアンス違いで、誤解を招く表現になっている恐れがある。
文章の背景に迫る事はとても重要なんだ。
背景をきちんと理解しなければ、真に理解できない。
理解できなければ応用できない。

書物を丸暗記する事の危険性と、真に理解して応用する事の大切さを示すエピソードを紹介したい。

◇40万人生き埋め

兵法書を丸暗記しただけの将軍がもたらした悲劇だ。

時代は春秋戦国時代に遡る。

当時、中国は7つの大国がひしめいていた。
最も強かったのが秦だ。

秦は趙を攻めていたが、一進一退だった。趙の名将、 廉頗将軍の前に攻め倦ねていた。
ここで、秦は間者を使い、廉頗から趙活へ配置転換されるように、工作を行う。
趙活は兵法の天才と言われていたが、実態は、丸暗記してるだけで、実戦経験の無い若僧だった。
秦の工作は成功し、 趙は廉頗を退けて、趙活を総大将に据える。
趙活将軍は教科書通りの攻め方をするが、悉く裏をかかれ、趙は秦に敗れ、40万人の兵が生き埋めにされた。

このエピソードから、名著の暗記は何の役にも立たない事がわかるだろう。

◇背水の陣

次は丸暗記ではなく、完全に理解した上で応用し、成功を収めたエピソードを紹介する。

韓信の背水の陣だ。

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漢の韓信は3万人の兵で、20万人の趙軍を攻めていた。

少数の兵で、大軍に立ち向かうため、背水の陣を敷いた。
兵法では、陣は山を背にし、川を前にすべきとある。
全く逆のことをした。

退路を断つことで、自軍の火事場のクソ力を引き出し、相手を油断させるための策だった。

漢軍は必死の抵抗をし、野戦で敗走こそしたものの、陣は落ちなかった。
油断しきった趙軍は追撃をやめ、戦利品に群がった。
退路が無いことは分かり切っていたからだ。
趙軍城内の守備兵まで戦利品に群がり、城内はがら空きとなった。
隙をついた漢軍の伏兵が、城を乗っ取り、挟み撃ちにされた趙軍はあっさりと降伏した。

韓信は山を背にした陣が、兵力が同程度の時のセオリーだとわかっていた
圧倒的多数の兵力に立ち向かうには、自軍を追い詰め、クソ力を引き出し、相手を油断させるしか無いこともわかっていた。
兵法書を完璧に理解し、完璧に応用した戦術だ。

◇丸暗記や盲信は奈落への入り口

二つのエピソードから、丸暗記には何の意味もなく、理解して、応用する事に意味があるとわかる。

丸暗記して、シーゲル教授の推奨ポートフォリオを作るのと、試行錯誤を重ね、応用しながら、結果的に推奨ポートフォリオと同じ物が出来上がるのでは、全く違う。

(シーゲル派と名乗る人はシーゲル教授の推奨ポートフォリオから大きく外れた事してるけど)
(国際分散投資もインデックス投資も高配当戦略もしてる俺の方がよっぽどシーゲル寄りだ)

やっていることに確信が持てなければ、いずれ狼狽売りし、市場から退場してしまうだろう。