いい男の株式投資やらないか

平成生まれのいい男が株式投資を実践するブログ

tsmcの高収益の秘密を説明する。

ごきげんよう。たけぼうだ。

さて、このブログでは、半導体系のテクノロジーの解説や、業界の人間でしかわからないような情報を増やしていこうと思う。
(だって、投資について書くこと無いんだもん・・・)

今回はtsmcの高収益の秘密について説明する。

◇半導体工場の収益性は稼働率で決まる

半導体工場の収益力は稼働率で決まる。

半導体工場は固定費がものすごくかかる。

半導体工場は東京ドームより大きい。

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図:インテルの工場

クリーンルームは一定の温度、湿度、清浄度に保たなければならない。

清浄度はクラスで定義され、クラス10やクラス100だ。
これは、直径0.5μm以下のゴミが、1立方メートルあたり、10個以下、100個以下という意味だ。
細菌の直径が1μm~5μmだ。

東京ドームより大きい部屋にエアコンをきっちり効かせ、空気清浄機をフル稼働させる。
しかも、1立方メートルあたりの細菌の数を10個程度に抑えなければならない。
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どのくらいの電気代がかかるか想像して欲しい。
とにかく固定費がかかるビジネスなんだ。

固定費がかかるビジネスだが、彼らの利益率は高い。

それは、ICが高付加価値製品で、しかも大量生産しているからだ。

1枚にICが数10個~数100個乗る。
INTELのCPUは1個数万円だ。
1枚のwaferから何十~何百個と乗っている。
半導体製造装置は1時間に100枚くらいのwaferを処理できる。
そんな装置を数えられないくらい持っていて、24時間休ませずに動かしている。

彼らは1日に1億ドル以上の付加価値を生んでいるだ。

装置を1日休ませると、ものすごい機会損失になる事が分かるだろう。

稼働率はとても大事な要素なんだ。

◇大手半導体企業の稼働率

例えば、インテルの場合 60%くらいだ。
昔はもうちょっと高かったのだが、PC需要の頭打ちで稼働率が落ちている。

tsmcの装置稼働率はどの程度か?

90%だ。

90%の稼働率はとんでもない数字だ。

業界には共通規格というものがある。例えば、JIS規格だ。
半導体業界の場合、SEMI規格がある。
SEMI規格では稼働率75%が一つの目安だ。
メンテナンスなどで1年間に何回か装置を休ませるが、トータルで稼働時間が75%を超えていれば良いという発想だ。
(365×24×0.75 = 6570h)

90%というのが異常な数字だと言うのがわかる。
半導体製造装置を設計している人間でも、この90%というのは理解できない。
装置稼働率を高く保てるノウハウこそが、tsmcの高収益の秘密なんだ。

中国企業がtsmcのエンジニアを引き抜いているらしい。
でも、そんなのムダだ。
装置を設計している側の人間にもわからないノウハウが、
人を1人2人引き抜いたくらいで手に入るわけが無い。

tsmcのワイドモートはとんでもなく深いんだ。

稼働率の違いが収益性の高さにどれくらい寄与するか、業績を見比べてみる。
INTELもかなりの高収益企業だが、tsmcが理解の範疇を超えるくらい高収益だとわかるだろう。

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◇半導体売上高の未来はこうなる

INTEL、サムスン、tsmcの3トップは今後も変わらない。
しかし、この中での順番は変わる。

1年前まで、
INTEL、サムスン、tsmcの順だった。

今は、
サムスン、INTEL、tsmcの順だ。

10年後には、
tsmc、サムスン、INTELになっているだろう。

半導体業界は日米がひっぱて来たが、これからは韓国、台湾、そして、中国が引っ張る時代になる。
ハイテク産業に投資したいと考えている人は、tsmcも是非検討してみて欲しい。

ではノシ

まじめに書いたらむっちゃ疲れたばい。