いい男の株式投資やらないか

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次のビックトレンドは超臨界乾燥になると思う

次のビックトレンドは超臨界乾燥になると思う

始めに断っとくが、これは個人的な見解だ。
関係する組織の人間としての発言ではない。

◇微細化に不可欠な技術は2つある

半導体は更なる微細化の道へ突き進んでいる。

TSMCは線幅3nm~5nmの工場を建設しようとしている。

しかし、実現するには課題がある。

細い線幅のパターンをどのように転写するのか?

パターンを倒さずに乾燥させるにはどうしたら良いか?

そのために、必要となる技術が
①EUV
②超臨界乾燥

だ。

半導体の製造工程について、以下を参照して欲しい。

www.tel.co.jp

◇露光機はASMLの独壇場

最新の露光技術はEUVだ。

EUV技術はASMLの独壇場であり、
ニコンやキャノンの付け入る隙はほとんど無い。

それゆえ、ASMLのPERは割高だ。

ASML_PER(TTM):29倍
AMAT_PER(TTM):20倍
LRCX_PER(TTM):20倍

◇究極の乾燥技術ー超臨界乾燥

超臨界状態というものがある。
物質は気体、液体、固体、いわゆる三態をとるが、
もうひとつの状態がある。

それが超臨界状態だ。
超臨界状態の特徴として、表面張力がゼロになるという性質がある

水は分子間力が強い特殊な液体で表面張力が極めて高い。
表面張力が大きいと乾燥する際に、
パターンを引っ張り、倒壊させてしまう。

現代のプロセスではIPA置換による乾燥が行われている。

水から表面張力の弱いIPAに置き換えてから乾燥させることで、
パターン倒壊を抑止する。

しかし、サムスン電子の最先端工程ではIPA乾燥は通用しない。
なぜなら、線幅が細すぎるからだ。

そこで、必要となる技術が超臨界乾燥だ。

パターン倒れは表面張力によって引き起こされるから、
表面張力がゼロになれば、パターン倒れは起きない。

つまり、究極の乾燥技術というわけだ。

news.livedoor.com

◇超臨界技術はサムスン電子の独壇場だが、

現在、実用化に成功しているのはSEMESだ。
SEMESはサムスン電子の子会社だ。

今、この技術はサムスン電子陣営が秘匿している
hynix、マイクロンは持っていない。
欲しくても、敵であるサムスン電子の子会社から装置を買わないといけない。

ここで、SEMES以外の会社、

つまり、アプライド、ラムリサーチ、東京エレクトロン、スクリーン
超臨界乾燥の量産化に成功したらどうなるだろう??

hynixやマイクロンは喜んで買うだろう。
tsmcの次世代工場も線幅が3nmだから、
超臨界乾燥技術が必須だ。

ちなみにtsmcは世界最大のファウンダリーであり、
このペースで成長すれば、2020年にはINTELを抜く売り上げ規模になる。

◇高付加価値装置はとんでもない値段で売れる。

露光機は1台で6000万ユーロとかアホみたいに高い

例えば、半導体洗浄装置は6億円とか7億円程度だ。

はっきり言って、ASMLはぼったくり商売をしている。

なぜ、ASMLはぼったくり商売ができるのか?
そして、顧客はぼったくり値段でも買うのか?

簡単だ。

半導体メーカーは1年もあれば装置購入代金をペイできるからだ。

装置の値段をケチるよりも、最先端の技術を導入して、
新しいデバイスを造った方が儲かるんだ。
だから、ASMLは独占的な地位でぼったくり商売ができる。

ASMLの営業利益率は競合他社より高い。

ASML:28.36%
AMAT:27.53%
LRCX:27.06%

もし、超臨界乾燥を実現した企業が、
先行者として工程を抑えつくしてしまい
ほぼ独占状態になったらどうなるか?

利益率を相当押し上げるだろう。

と言うわけで、半導体製造装置メーカーへ投資している人は、
超臨界乾燥技術に注目して欲しい。