IOT、AI関連の需要増で半導体市場はどんどん成長しています。
でも、どの銘柄に投資すれば良いのでしょう。
◇短期的にはNVIDIA
短期的にはNVIDIAが一番良いと思います。
自動運転のGPU,ビットコインマイニング用のGPU。
CPUは同時に一つの事しかできない人です。専門的に言えばフェッチ&デコード。
命令を受ける→実行する→命令を受ける。
この繰り返しです。
一方でGPUは同時に複数の事ができます。
自動運転でGPUが着目されているのは同時に複数の事ができるからなんです。
例えば、車の運転をする時、ドライバーは複数の事に気を配る必要があります。
速度、信号、車間距離、走行レーン、歩行者の存在など。
一つの事しかできないCPUで自動運転を実現するには無理があります。
CPUの場合、優先度の高いタスクが飛び込んできたとき、優先的に処理させる割り込み処理というのがあります。
しかし、割り込みにも優先順位があります。
車の運転の場合、優先順位を一様に決められません。
ある局面では速度を重視した方が良い場合もあるし、走行レーンを気にした方が良い場面もある。
CPUでは多種多様な条件に対応できる処理をさせるのは無理なんです。
GPUは同時に複数の事ができます。
これは人間の感覚に近いと思います。
それぞれの事象に対して処理を決めておき、状況に応じて優先順位を変化させる処理も並列に行っておけば、局面に応じて、異なる対応をするというような事ができます。
(これはあくまでも僕の想像です)
ということで、短期的にはNVIDIAの伸び代が大きいです。
◇長期的にはこの銘柄で決まり
長期的にはtsmcで決まりです。
GPUの欠点はコストが高い事です。
今は、開発の初期段階なのでコストの高さはあまり気にされないでしょう。
優先順位は実用化>コストだからです。
実用化された後、自動車メーカー各社が自動運転プラットフォームをブラシアップしていきます。
最終的にはどの自動車メーカーもある程度使えるものができて、技術的には横並び状態になると思います。
各社の技術が横並びになれば、自動運転技術の優劣で、車を選ぶ人が少なくなります。
勝負できるポイントはコストになります。
この時、コストの高いGPUが非常に気になってくるわけです。
「実は、専門のIC作った方が安いのでは?」と。
専門分野に特化したICの事をASICと言います。
現代ではASICを設計する前に必ずFPGAを使って試します。
FPGAは field-programmable gate arrayの略で、一言で言えば、
プログラミングでカスタマイズできるデバイスです。
プログラミングで自動運転専用ICを作りこみ、FPGAで試す。
FPGAで上手く動いたら、いよいよASICの製作です。
FPGAで作りこんであるので、その回路を元にASICを設計し、生産を半導体メーカーにお願いするわけです。
自動運転に使うデバイスはGPU→FPGA→ASICとなるわけです。
自動運転に絞って話をしましたが、AIでも一緒です。
さて、GPU、FPGA、ASICは誰が製造してくれるのでしょう。
車の場合、世界で数千万台売れるので、大量のICが必要になります。
GPUもFPGAもASICも製造できる。
しかも、世界中の半導体メーカーからの大量の生産依頼を難なく捌ける。
こんなメーカーは世界に一つしか存在しないです。
それがtsmcです。
長期的に最も恩恵を被る銘柄はtsmcで決まりです。
◇両企業のバリュエーションを比較
企業名 | 予想PER | PBR | 配当利回り |
NVDIA | 49.42 | 19.96 | 0.56% |
tsmc | 17.73 | 4.84 | 2.81% |
tsmcは高配当です。しかし、ADRなので台湾での課税(10%)と日本での課税(20%)。二重課税になります。(たぶん)
なので、税引き後の配当は2.08%です。
◇遂にtsmcを買うときが来た。
楽天証券で口座を開設しました。
SBIにしつこくリクエストしているのですが、誰も知らない米国株は追加するのに、tsmcは一向に追加してくれません。
tsmcが世界一の半導体企業になるのは、わかりきった未来なので、
手数料よりも機会損失を重視し、購入に踏み切ろうと思います。