どもかしこも株高だ。
真に安いと言えるのはロシアくらいなものだ。
トルコもそうだけど。
共通しているのは米国から嫌われている国だ。
それ以外の国は割高感が出てきている。
それでも何とか割安な地域に投資したい。
分配金利回りをまとめてみた。
全て、isharesのドル建てETFで比較している。
利回りの出展元はdividend.com
◇主要ETFの分配金利回り
国名 | ティッカー | 分配金利回り |
米国 | IVV | 1.89% |
日本 | EWJ | 1.34% |
欧州 | IEV | 3.48% |
アジア太平洋(日本以外) | EPP | 5.25% |
新興国 | EEM | 3.05% |
分配金利回りから見ると、アジアパシフィック地域、欧州に投資妙味がありそうだ。
日本は米国に比べると安いはずなのだが・・・。
これは株主還元意欲の差だろうか。
アジア太平洋は利回りが良い。
これは豪州の配当利回りが良いからだ。
金融が多いので、金利上昇局面では有利に働く気がする。
香港はドルペッグ制、シンガポールは通貨バスケット制なので、
米国の金利が上がれば、両国の金利も上昇する。
豪州はそろそろ利上げをしても良いと思うのだが・・・。
「米国よりは割安」と言えるので、投資妙味があると思う。
欧州もそこそこの利回りがある。
英国も高配当株が多いのだが、英国の割合は25%程度だ。
やはり割安なのだろう。
以外にも新興国ETFの利回りが欧州を下回った。
時価総額上位は中国のネット企業だ。
もちろんこいつらは無配。
時価総額上位で高配当だと言える銘柄はtsmcくらいだろう。
◇マイナーなETF
ここからはマイナーETFを攻めていく。
国名 | ティッカー | 分配金利回り |
ロシア | ERUS | 6.23% |
韓国 | EWY | 5.97% |
マレーシア | EWM | 9.38% |
新興国小型株 | EEMS | 3.86% |
マレーシアの分配金利回りが高いのはよくわからない。
ロシアは単純に嫌われている。
石油株が嫌われているのと同様、ロシア株も嫌われている。
ロシア企業の30%がエネルギー産業だ。
外交的にも良くない。
韓国は北朝鮮リスクのせいで、PERが低く抑えられている。
かと言って、韓国企業が駄目なわけではない。
サムスン電子やSK-hynixは過去最高益だ。
世界のメモリの半分は韓国で作られている。
ADRがあれば、サムスン電子を買うのだが・・・。
また、EEMよりもEEMSの方が利回りが高い。
中国のグロース株の比率は下げておきたい。
今の局面で新興国に投資するなら、EEMSの方が良いだろう。
◇所感
やはり、米国は高い。
買うなら、アジアパシフィック、欧州、新興国だろう。
韓国ETFを個別に持つのも面白い。
韓国ETFは良いと思う。
企業業績は伸びるけど、地政学リスクでPERが低い。
バリュー投資家なら、ぜひ韓国ETFを買って欲しい。