ゴールドウィン分析
2014年ごろから業績より先に株価が伸びている。
何が起きたか気になったので調べてみた。
株価
財務諸表
BS

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CF

アウトドアブームに乗って復活
ゴールドウィンはTHE NORTH FACE 、HELLY HANSEN など複数のアウトドア系、アスレチック系などスポーツアパレル専門の会社だ。
過去何度か経営危機があったらしい。
卸売り中心で流行り廃りに流される会社だったんだろう

株価は2014年ごろから伸びていっている。
このころからアウトドアブームが始まっている。
国内のオートキャンプ人口は右肩上がりとなっている。

それに伴いアウトドア系列売り上げが伸びている。

2013~2016までは年率10%程度、2016以降は15%、20%、30%とアウトドア部門の売上成長が加速している。
とこのように時代の変化を上手くとらえて、売上を伸ばしている。
売上増による営業利益増もあるが、それだけだと急激な営業利益率の変化は説明できない。
同社は返品ロスを削減することによって無駄をなくし、営業利益率を高めてきた。
販売ロス削減の取り組み

2012年から自主管理比率を高めてきている。
同社は卸売と自主管理販売の二つの販売ルートがある。
卸売は店舗の維持管理費はかからないものの返品ロスがある。
特にアウトドアアパレルの場合、季節の旬がすぎるとかなりの値下げをしないと売れないだろう。
流行り廃りと季節性があり製品の旬が短い
返品ロスは大きな問題となっているのだろう。
取り組みの成果が2014年から現れており、2016年以降の営業利益率向上に一役買っている。
2019年にいたっては販売ロス率は3%と非常に低い値になっている。


発注管理の改善にも力を入れているらしく、売上は伸びているのに、在庫の量は抑えられている。
余計な在庫は値引きで整理するはめになる。値引きは営業利益率の低下につながる。いかに値引きしないか知恵を巡らせ仕組を作るのがアパレルメーカーにとって重要なんだろう。
まとめ
消費者のニーズの変化によりダメだった企業が復活することはある
コスト削減の企業努力なしではブームを利益に繋げることはできない。