日本ライフライン分析-ビジネスモデル転換で飛躍

商社からメーカーへの転身で大化け株に

日本ライフラインは心臓循環系の医療機器を扱う商社およびメーカーだ。
商社としては36年の歴史があり、1999年からは自社製品を取り扱っている
2014年ごろから自社製品の売り上げが急激に増えはじめ、今はメーカーと言ったほうが適切だ。

株価

本格的に上昇しだしたのは2014年からだが、そこから買ってもピークで20倍以上になっている

ファンダメンタルズ

売上、営業利益、営業利益率

指標

PERの変遷

事業の変遷

政策の影響を受けやすい商社時代

先進諸国では膨れ上がる医療費が財政を圧迫しており、値下げ圧力が常にかかっている。
医療機器を扱うメーカーおよび商社はネガティブな影響を受ける事になる。
同社はペースメーカーのようにリズムデバイスを扱う商社だった。
医療機器の公定価格である保険償還価格が継続的に引き下げられており、そのたびに10%レベルでの業績影響を受けている。

商社からメーカーへの転身

一方で自社製品であるEPカテーテル、アブレーションカテーテルの売り上げは年率10%以上の数字で売上が伸びていた。他にもインターベンション事業のガイドワイヤーも年率10%程度で数字が伸びていた。

2013年ごろから売り上げに対する自社製品の比率が増え始め、2014年には約半分になっている。
それに伴い利益率が急速に改善されており、利益成長も加速している。
株価の上昇と営業利益の上昇のスピードが同じくらいのため、PERはあまり変化してない。
高PERグロース株などは利益成長よりもPERの上昇スピードが速く、上昇初期と比べてPERが4倍程度拡大することもあるが、日本ライフラインの場合はせいぜい2倍程度だ。

ビジネスモデルの転換が大化けの要因になる

商社からメーカーへの転身が大化け株へのステップだった。
他にも商社からメーカーへ転身した大化け株は東京エレクトロンがある。
創業当初は商社だったが、今は半導体製造装置メーカーだ。

商社は基本的には転売屋なので、粗利率が低い。
粗利の低い割の悪いビジネスから、技術力が参入障壁となる粗利の高いメーカーへの転身が業績を劇的に改善させたのだろう。